自身や親族が老人ホームへの入居を考えているけど、入居までの流れがわからなくて何から初めてよいかわからない。そんな悩みや不安を感じている方は少なくないのではないでしょうか。老人ホームへの入居には一般的に1か月から2か月ほどの期間が必要になるため、スムーズに準備を進めることが大切です。そこで今回は自分に合った施設探しから入居までの流れをまとめて解説していきます。本記事で流れを把握し、不安を解消したうえでスムーズに入居を行いましょう。
自分に合った施設を探す
老人ホームへの入居に際しては、自身に合った施設を探すことが大切です。まずは、自身の希望に沿った施設を探すための情報収集の方法を解説していきます。
希望する条件を整理する
まずは、自身が入居を希望する施設の条件を整理しましょう。特にチェックしておくべきポイントとしては、費用、サービス内容、施設環境、施設へのアクセスなどが挙げられます。また、施設を選定する際の判断基準とするため、譲れないポイントなどの優先順位も決めておくのもおすすめです。
施設情報を集める
希望条件が整理できたら、次はその条件に合致する施設の情報を集めます。情報を集める際にはインターネットで検索を行い、条件に合いそうな施設をピックアップしていく方法がおすすめです。また、地域包括支援センターや福祉事務所など、施設を探すにあたって相談を行ってくれるサービスの利用も検討するとよいでしょう。
資料を請求する
希望する条件に合致する施設をピックアップしたら、それらの施設の資料を請求しましょう。資料にはWebサイトよりも詳細な情報や施設の内部写真などが掲載されているため、施設に関するより具体的な情報が手に入ります。このとき、複数の施設からできるだけ多く資料を請求するようにしましょう。資料が多いほど施設の比較がしやすいため、自身の希望に合致する点の多い施設を探しやすくなります。
老人ホームを見学する
施設の情報を収集したら、次は実際に見学を行います。
日帰りで施設の見学を行う
資料を見て特に気になる施設があったら、まずは事前予約のうえ、日帰りの施設見学を行います。施設側も見学の準備が必要になるため予約は早めに行い、サービスや食事等をどのように体験できるかも確認しておくとよいでしょう。見学に際しては事前に確認したい点をまとめておき、その内容を中心にメモを取っておくと後で施設の比較をする際の参考にしやすくなります。
体験入居を行う
見学を行って特に気になる施設が見つかったら、体験入居を申し込むのもよいでしょう。体験入居は1泊5千円から1万円程度が相場で、3日から1週間程度の期間が一般的です。体験入居は必須ではありませんが、施設での生活を体験することで資料や見学ではわからない点を知ることができるはずです。老人ホームは長い期間を過ごす場所ですので、ミスマッチが生じないよう、体験入居を経てから契約を行うことをおすすめします。
入居契約を行う
気に入った施設で入居の申し込みをしたら、契約の段階に移っていきます。ここでは、契約までに必要な準備を解説します。
必要な書類を用意する
まずは、入居契約に必要な書類の準備を行います。入居に際しては診療情報提供書や健康診断書の提出が求められるのが一般的ですが、必要書類は施設によって異なるので事前に確認しておきましょう。書類によっては記載に際して検査が必要になる項目もあるので、提出期限までに余裕を持って書類の準備を進めるようにしましょう。
施設職員との面談を行う
入居契約前には、施設の職員との面談も行われます。この面談では、入居希望者の身体の状態や希望するサービスの確認などを行います。今後の不安を解消するためにも、施設への要望があれば、ここでしっかり確認しておくようにしましょう。また、入居審査はこの面談の結果も踏まえて行われます。面談の中で審査に必要な健康状態や経済状況等を問われることもあるため、ある程度把握して面談に臨むのがよいでしょう。
契約および入居準備を行う
審査を通過して入居が認められたら契約を行い、入居するための準備に移ります。入居に際しては日用品や家具などの準備が必要になるため、入居予定日は余裕を持って決めるようにしましょう。準備すべきものは施設から指定される場合もあるので、この点も事前に確認しておくとよいでしょう。
流れを把握して老人ホームへの入居をスムーズに行おう
今回は自分に合った施設探しから入居までの流れを解説しました。全体の流れを知ることで、入居に際しての不安を軽減できたのではないでしょうか。また、老人ホームは長い期間を過ごす場所であるため、事前の情報収集や見学も大切です。スムーズに準備を進めるのも大事ですが、焦って施設を決めてミスマッチが生じないよう注意が必要です。自身の希望に合致した施設をしっかり特定し、不安を解消したうえで老人ホームへの入居を行いましょう。